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国土交通省が実施する「建築物リフォーム・リニューアル調査」結果からわかること

建築物リフォーム・リニューアル調査は、国土交通省が実施しています。スタートしたのは2008年度で、現在まで2019年度第2四半期の分までが公表されています。
この調査により、住宅と非住宅建築物のどちらにリフォームおよびリニューアルの工事が行われているかがわります。さらに前年同期との比較で、リフォームおよびリニューアル業界の活況を把握することが可能です。
2019年度第2四半期の住宅工事は9,833億円、非住宅建築物工事費は2兆2,750億円でした。これは一戸建てやマンションの倍以上の額が、オフィスビルや体育館などの施設を工事することを意味します。前年同期と比較すると住宅が7パーセント増、非住宅建築物が15.5パーセント増です。どちらも盛況でありますが、非住宅建築物の工事のほうが盛んにされていると言ってよいでしょう。

ここまでは全体的な話でしたが、さらにそれぞれの工事を分けて見ていくこともできます。住宅のリフォームは増築と一部改築、改装および改修工事そして維持および修理工事に分けられます。そのなかで改装および改修工事が8割ほどを占めています。それが前年同期比で12.7パーセント増加し、他は減少しています。特に減少幅が小さいのは増築です。これはつまり住まいをきれいにリフォームして住むところが増えているが、増築で住居スペースを増やしているところは減っているということです。

非住宅建築物になると改装および改修工事と維持および修理工事が一緒になります。それが全体の8割以上を占めていてい、前年同期比14.6パーセント増です。他の2つも増加傾向にあります。これは非住宅建築物を工事してさらに使っていくところが多いことを表します。
工事の対象となる建築物の構造や用途に分けたデータも示しています。一戸建て住宅では木造とコンクリート系構造、鉄骨造の分類です。対象の90パーセント以上が木造で、コンクリート系構造と鉄骨造がそれぞれお5パーセンドほどです。いずれも前年同期よりも工事額が増えています。一戸建て以外にも、一戸建て店舗等併用住宅と長屋建て住宅、共同住宅についてのデータがあります。住宅のタイプと構造によって、リフォーム額の増減を把握できるわけです。

非住宅建築物も構造と建物用途ごとに分かれています。建物の用途はまず事務所や飲食店、生産施設があります。くわえて学校の後者や医療施設、宿泊施設も項目になっています。2019年第2四半期のデータで面白いのは、ほとんどのコンクリート系構造の建物用途で増加しているにも関わらず、木造ではほとんどがマイナスになっていることです。鉄筋コンクリート造の施設はリフォームして使い続けるが、木造は解体する傾向になっている、という推測をすることができます。また木造の老人福祉施設でリフォームが増加していることは興味深いです。老人福祉施設向きの建築物が不足しているのかもしれません。